コラム&トーク

「野田こども食堂」におじゃましました

野田こども食堂「もぐもぐ」

公益社団法人 野田青年会議所(以下、野田JC)が主催する、野田こども食堂「もぐもぐ」に訪問してきました。
6月16日(土)、場所は千葉県野田市山崎にある南部梅郷公民館です。

今回で三回目となるこのイベントですが、献立を決めたり調理を行うのは、野田鎌田学園高等専修学校調理高等科の皆さんです。
先生を筆頭に皆さん連携したチームワークと、テキパキとした調理の手さばきで、次々と料理を仕上げていきます。

そうこうしている間に、続々と参加者が集まってきました。
友達同士の子供たちや、親子で参加される方、公民館の他のセミナーに参加していた方も立ち寄っていただいているようです。

受付開始後、すぐにテーブル席いっぱいの参加者が集まってしまい、お待ちいただく参加者の方も多くなってしまいました。
待っている間は、協力団体「おはなしグループ『ゆう』」の方々に絵本の読み聞かせを行っていました。

ついついゲームをやってしまったり、飽きてしまいがちな子供たちに、こういった企画は効果的だと思います。

時計の針も12時をまわり、お待ちかねのお食事です!!
このこども食堂は、子供は無料。大人は300円の参加費となっています。
食材や調味料などは、各企業や生産者さんからの協賛で賄っているそうです。

子供たちにはこういったプレートで提供されます。
今回のメニューは、彩り野菜たっぷり酢鶏、春キャベツの和風コールスローサラダ、フルーツヨーグルト、ご飯・みそ汁です。
味付けは大人も子供も大満足!!おかわりをするお子さんもいて大盛況でした。

最終的には100名近い方々にお越しいただき、非常に盛り上がったイベントとなりました。
ただこの企画は、単にお昼ご飯を安く、もしくはタダで食べるイベントではなく、食べ物のありがたさや、食材を提供していただいてる方々、生産者の方々への感謝の気持ちを育む「食育」「徳育」の場です。
子供たちはあまり理解できない子もいると思いますが、大人がしっかりと教えなければいけないんだと改めて思った次第です。
私もこの「野田美味しい生活」を行うにあたり、子供たちと食事や食文化を、どうつなげればいいのか、考えさせられる一日となりました。

野田JC 実行委員長 坂斉尚也さんにお伺いしました

■どういった経緯でこの事業を始められたのでしょうか

本年度の野田青年会議所(以下、野田JC)の事業のテーマが「至誠習得」ということで、「とく」に関わる事業をやっていこうということになりました。
その中で、私自身が「こども食堂」という活動に興味があり、「徳育」につながるのではないかと思い、各メンバーに相談したところ、やってみようということになりました。

■こども食堂とはどのような活動なのでしょうか

そもそもは、貧困家庭の子どもたちに、食べられない状況を少しでも無くしたいという事で始まりましたが、今の野田市で、そこまで逼迫して食べられないという子供はあまり見受けられないと思います。
切実な問題として貧困だけではなく、収入があっても両親が共働きで家に帰っても一人や兄弟だけでご飯を食べてる場合や、カップ麺やレトルト食品だけの食生活の場合もあると思います。友達や近所の方々と一緒に食事をしたり、ふれ合うことが子どもたちにとって徳育となり、その場所が「こども食堂」だと考えます。
大人であれば友達とご飯を食べに行ったりもできるますが、子供同士ではなかなかそう機会がないので、我々がそういう機会を作ってあげられればと思いました。

■スタッフ、協力者、協力団体はどのような方々でしょうか

基本的に野田JCのメンバーと、ボランティアで野田鎌田学園高等専修学校・調理高等科の皆さん、NPO法人 子育てネットワーゆっくっく」さん、おはなしグループ「ゆう」さんなど。
ご支援いただいているのが、野田ロータリークラブ、野田東ロータリークラブ、野田セントラルロータリークラブの方々。
あとは各回のメニュー毎に市内各企業様から食材などご協賛頂いています。

■メニューの決定や、食材の調達はどうされているのでしょうか

栄養バランスを考えたメニューを鎌田学園さんに考えていただいています。
そのメニューをもとに、前述にある各企業様、生産者の皆さん、飲食店さんにご協力していただいてます。

■運営するにあたり、気を付けているところ、注意していることはなんでしょうか

やはり衛生面と、走り回るお子さんもいるので、怪我をしないように注意しています。
あわせて子供たちには徳育の一環として、騒いでいる子にはきちんと叱ったり、食べ物への感謝や粗末にしないようにしっかりと教えられるように、意識を持って子供たちに接したいと思っています。

■事業を始めるまでに苦労されたことは

予算をどうするかということから、協力者、協賛企業へのお願いだったり、あとは会場の確保がなかなか難しかったです。

■どういった方々に来ていただきたいですか

一番は貧困の子供たちですが、そのカモフラージュというか、そういう子が目立たないように多くの子供たちに来てもらいたいと思います。
また地域の一人暮らしの高齢者の方々も子供たちと一緒にご飯を食べてもらいたいです。

■こども食堂を通して、こうしてみたい、こんな事やってみたいという考えはありますか

食事する場としてではなく、今も来ていただいていますが、絵本の読み聞かせや、大学生が宿題を見てくれるような勉強の場であったり、科学実験を行ったり、食事して終わりというだけではなく、学びや経験の場所になればと思います。

■こども食堂のこれからの予定は

野田JCとしては来年度以降も続けていきたいと思いますが、青年会議所としての活動は単年度ごとなので、我々としては今年の間に運営をお願いできる別団体やグループなど探して、野田JC発信で始めた事業が地域に根付くというのが目標です。

■未来の野田を担う子供たちにひとこと

核家族になり子供たちは親御さんとしか居ない状況であったり、親御さんとも食事をしない場合があったりするので、子供たちが大人にになった時に、今よりも明るく温かい家庭を築いてもらいたい。
こういうイベントに参加して、野田を好きなってもらえたら嬉しいです。

ということでした。
次回は7月28日(土)、会場は今回と同じ南部梅郷公民館にて11:30〜受付開始となっております。
大人も子供もお年寄りも、みんなで一緒にご飯をいただきましょう!!

学校法人 野田鎌田学園 http://noda-kamada.ac.jp/

公益社団法人 野田青年会議所 http://www.noda-jc.jp/

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